上記のページでもご紹介した通り、令和6年10月より並行輸入届出が
オンラインで提出が可能となりました
しかし便利になったのは大変ありがたい事ですが、その手軽さから
残念な事に行政書士以外の無資格者による書類作成や提出代行が横行しております
陸運局等の官公署に提出する書類やなどを、他人の依頼を受けいかなる名目によるかを問わず報酬を得て行う行為は行政書士法に抵触します

とは言っても規範意識がしっかりした方ばかりではありません
という訳でこちらでなんと!オンラインシステムを使用した
申請方法を全て画像付きで解説いたします
ご自身での申請の際にご参考になれば幸いです

これさえ見れば、システムの使い方はバッチリ!合わせて資料のご案内ページもご覧頂けると
ベーシックな並行輸入届出であればご自身でも十分可能かと存じます
グレーな業者の小遣い稼ぎに加担するより、自身で手続き&浮いたお金でちょっと良いオイルでも入れましょう!
個人的にはMotul 300vの様な、HTHS粘度をキッチリ公開しているオイルがおすすめです

当ページの情報は令和7年12月段階となります
尚、恐れ入りますが当ページに関するご質問等には対応致しかねます
ご不明な点などございましたら届出提出をご予定の自動車技術総合機構までお問合せください
全国の自動車技術総合機構のご連絡先はこちら

書面提出との違い、メリット等

オンライン届出が可能とはなりましたがこれまで通り書面提出での対応も
引き続き行われています
こちらではオンラインでの提出のメリット、相違点をご紹介いたします

メリット
・オンラインでの提出が完了する為、窓口営業時間に運輸支局に出向く必要が無い
・補正もオンラインで完結、要補正点も文面で指示
これまで大阪府近県のみの対応としていた弊所での申請代行が全国対応可能に

これまで大阪府近県を除き並行輸入届出は申請書作成と資料手配のみを承っておりましたが
制度改正により全国にて書面審査完了までを受任可能となりました

書面提出との違い、変更の無い点など
・通関証明書、年式証明資料は写真やスキャンデータで提出
→原本は決裁後の車両検査時に合わせて確認
届出様式の記載事項、概ねの必要資料は書面提出と同様
・必要資料が全国統一に
→一部事務所で独自に必要とされていた資料などは不要に

審査内容、提出資料に大きな変更点はありませんが、一部運輸支局にて提出を要求されていた
「ホイール刻印部」「マフラー刻印部」などの写真は不要となりました
これまで通り諸元表などの原動機に関する資料、現地タイトル等の年式証明資料、
車体や打刻部分の写真は引き続き必要です

ではなぜ代行もやっているの?

説明に入る前に少しだけ宣伝させてください
弊所のホームページでは代行業務を行っているにも関わらず、この様な手続き方法の解説から
各種資料の判断基準まで、把握している事項を出し惜しみせずに公開しています
代行業務を行う上でこの様な事を行う業者様は少ないのでは無いでしょうか?
公開の理由はそれでも弊所にご依頼を頂くメリットをご提示出来ると考えているからです

弊所が思うメリットは以下の通り

1、資料手配を合わせてご依頼頂くことが可能です
  「手元に通関証明書しかない」といった場合でも全てお任せ頂けます
2、各種書類作成からデータ作成、補正や資料差し替えまで対応いたします
  申請者様ではお伺い事項への回答と資料をお送り頂くのみとなります
3、一般的に登録が困難な場合でも弊所では全力で頑張ります
  ・エンジンが元の組み合わせと違うが登録したい
  ・どうしても資料が見付からない
  ・タイトルは無いが車両製造年度で登録したい
4、弊所では多数の登録実績があります。
  ノウハウを活かし可能な限り補正を減らし早めの手続き完了が可能です
  資料を送付頂き次第、2開庁日以内に申請を行います

「自分で登録しようとしたけど・・・」といった場合でもお気軽にご相談ください
お問合せはこちらからお願いいたします

オンライン並行輸入届出・申請方法

それではいよいよ登録方法のご案内です
まずは下記のリンクから自動車技術総合機構のオンライン届出システムにアクセス
自動車技術総合機構のオンライン届出システム

この様なページが表示されます
まずは右上のログインから、アカウントの作成を行います

この様なポップアップが表示されます
ログインの下「アカウント登録」をクリックしてください

各種アカウント情報を入力していきます
姓と名の間には半角スペース
住所の数字は半角英数字で入力してください
入力後は登録をクリック

登録後、入力したメールアドレスに「仮登録完了のお知らせ」が届きます
文章内中頃のメールアドレス確認用URL下
Verify Account」をクリック

リンクをクリックすると、アカウントの確認が完了したとの旨のページが開きます

上記のページを開いた後、「パスワード初期設定」のメールが届きます
文章内内、中頃の「パスワード設定」をクリック

開いたページでパスワードを設定してください
設定後、「パスワードリセット」をクリック

するとメール「登録完了のお知らせ」が届きます
文章内のリンクをクリック

右上のログインからポップアップを開き、ユーザー名にメールアドレス

パスワードには先程設定したパスワードを入力しログインをクリック

左のページが開きますので、中央の「並行輸入自動車届出」をクリック

中央左の「届出の作成」をクリック

左の画面が表示されます
・区分
国内型式のある車両は「指定自動車と関連
無い車両は「不明」を選択
・種別
二輪」を選択
・届出先
使用の本拠を管轄とする運輸支局を選択
・車名
該当するものを選択
無い場合は「不明」を選択
・型式
国内型式のある車両は「-型式-」で入力
→型式の前後に半角ハイフン
ない車両は「不明」と入力
・車体番号
半角英数で入力

型式、車名に関してはこちらの記事をご参照ください

型式不明車は左の様に入力してください

入力後、右下の「次へ」をクリック

左の画面が表示されます
項目名の前に赤いチェックマークがある項目が、入力の必要がある項目となります

まずは「並行輸入自動車届出書(第1号様式)」をクリック

並行輸入自動車届出書(第1号様式)(その1)

赤枠内の項目は先程入力した内容が既に記載されていますので、対応は不要です

・連絡先
ご自身の連絡先を入力

・原動機又は電動機の型式1
エンジン番号の型式部分を入力
・総排気量又は定格出力
総排気量を小数点第二位まで入力
単位はリットルを選択

原動機型式とは
「CB750E000000」の場合、CB750Eが原動機型式、000000が一連番号となります

・種別
二輪の場合「小型」を選択
・用途
乗用」を選択
・車体の形状
オートバイ」を選択

・並行輸入自動車の区分及び型式
先程の「届出作成」と同じ内容を入力

・保安基準適合年月日
年式証明資料に記載の年月日を入力

該当する判定資料を選択します

添付ファイルから資料を撮影した写真、又はスキャンしたデータを添付してください

判定資料
現地タイトル→5輸出国の自動車検査証等
製造証明書→7当該並行輸入自動車を製作した者が発行した製作日証明書
MFDステッカー→10FMVSSラベル又はCMVSSラベル
を選択

並行輸入自動車届出書(第1号様式)(その2)

続いて1号様式(その2)を選択
打刻の位置はそれぞれ
・車体番号
ステアリングヘッドパイプ
・原動機
クランクケース上部
等と、実車の位置に合わせ指定

アップロードから各種打刻の写真を添付してください

添付画像は上記の様に打刻が1枚の写真で全て鮮明に確認可能な様に撮影してください

車両諸元概要表(第2号様式)

続いて第2号様式を入力していきます
尚、グレーアウトしている項目(選択出来ない項目)は入力不要です

・長さ、幅、高さ
それぞれ実車や諸元の内容に従い入力
・軸距
二輪の場合、第1軸距ー第2軸距のみ入力します
諸元の場合、ホイールベースに相当します

・車両重量
諸元の重量を前前軸重、後後軸重に分配し記入します
実際の比重は測定出来ませんので大まかで結構です
旧車の場合は前4.5:後ろ5.5程度が目安です

乗車定員
車両に乗る事が出来る人数です

・車両総重量
車両重量+(55x乗車定員)
=車両総重量

になります
(55x乗車定員)をそれぞれ前前軸重及び後後軸重に分配し記入します

ご参考までにCB750Fのメーカー諸元での重量と総重量です

・車輪配列
変なバイクで無ければ後輪駆動です

・タイヤサイズ
タイヤのサイズロードインデックスを記入します

・タイヤ負荷能力
ロードインデックスに相当する負荷能力を入力します

ロードインデックスの一覧表はこちら
タイヤにおけるインデックスはタイヤサイズで検索すると販売サイト等に表示があります
「110/90-18 56H」の場合、110/90-18がタイヤサイズ、56Hがインデックスです

・気筒配列、気筒数
車両に応じて選択
・内径
シリンダーボアの数値をで入力
・行程
ストロークの数値で入力
・最大出力、回転数
それぞれ諸元に従い入力
・燃料の種類
ガソリンと入力
・燃料噴射方式
その他を選択、その他の項目にキャブレターと入力
FIは直接噴射式を選択
・変速機の種類
手動(足動)を選択
ハンドシフト等の場合は該当する物を選択

・燃料装置
容量、材質を入力

・電気装置(点火装置)
イグナイター式等は無接点式
ポイント式等は接点式

を選択

・走行装置
ホイールの材質
スポークホイールの場合は、鋼を選択
表示の項目は選択不要です

・施錠装置
ステアリングロックを選択

・アルミホイールの場合
材質はアルミを選択

表示はJWL等の該当するマーク
自動車制作者マーク(KAWASAKI)を選択

何れの表示も無い、軽合金製ホイールは車検不適合です

キャストホイールの場合はこの様な刻印が存在します
JWL等のマーク、製造者を示す刻印の何れも存在しない場合は
国内保安基準においては不適合です

・制動装置:主ブレーキ
前後はそれぞれ車体に合わせて選択
・作動系統
通常は「2」を入力
・制動車輪
前制動・後制動」を選択
・マスタシリンダ形式
シングル」を選択
・制動倍力装置:形式
液圧式
・制動力制御装置
その他」を選択
・その他
無し」と入力
制動警報装置:形式
その他」を選択
・その他
無し」と入力

緩衝装置
ばね形式

前輪・後輪共「コイル」を選択
リジットサス等の場合は、車両に合わせその他に入力してください

・排出ガス発散防止装置
一般的なエアクリーナーボックスは「シールド式」を選択
保安基準が1999年4月1日以前の場合は、大気開放でも問題ありません

・燃料蒸発ガス抑止装置型式
通常は「なし」を選択

灯火装置等
様式が変更となり、個数と色のみの入力となりました

サンプルを掲載しますので、そちらを参考に車両に合わせ入力してください
通常の車両であればこちらをそのまま入力頂く形で対応可能です

尚、車両の装着されていない項目は
無にチェックを入れてください

・視野確保装置
」にチェック
・直前及び速報の視界:形式
直前
直接視認又は後写鏡」にチェック
後退時車両直後確認装置:形式
」にチェック
側方
直接視認又は後写鏡」にチェック

内圧容器
それぞれ「」を入力

その他の装置の装備状況
二輪の場合は全て「無」にチェックでOKです

一部車両でイモビライザ等が装着されている場合は、該当するものを「有」を選択してください

以上で諸元に関する入力は終了です

続いて自動車通関証明書等を選択

提出方法は「自動車通関証明書等」を選択
添付ファイルアップロードから、スキャンデータ又は写真をアップロードします

同様に外観図から車体の四方の写真をアップロードします

・前
・後
・右
・左
の4枚を一つのファイルに結合し、アップロードしてください
こちらの写真時点で、国内の保安基準を満たしている事が要件となります

同様に原動機等に関する資料をアップロードします
資料の使用可否や詳細はこちらをご参照ください

以上で書類の作成は完了です
「次へ」から提出を行ってください

入力した情報やファイルが表示されますので、内容の確認後、右下の送信から提出を完了しましょう

以上で、届出の提出作業は完了です

提出後

提出後、申請書が受理された時点で
・審査状況 受理
のメールが届きます

概ね1週間位内に受理されますが、2週間位上こちらのメールが届かない場合は、提出先まで受理状況の確認を行って頂くのが良いかと思います

申請書に補正が必要な場合は、
・審査状況 補正指示
のメールが届きます

文章内のリンクから、届出システムにログインしましょう

補正指示中の申請書がある場合は、赤枠欄に表示されますのでこちらをクリックし申請書の補正を行います

ページ内から補正内容が確認出来ます
内容に従い、先の申請書作成方法と同様の手順で該当箇所を訂正します

ファイル等の差し替えも同様の手順で対応可能です
内容が理解出来ない場合は、提出先の自動車技術総合機構まで電話で確認しましょう
電話対応は概ね16:15~17:00までの対応となります

審査の完了後は
・審査状況 審査済
のメールが届きます

以降は車両検査の受検が可能となります

審査完了後は通常の中古新規登録と同様の手順で登録が可能です
インターネット予約システムから車検の予約を行い、陸運局等で車検の受験を行ってください

検査当日は検査レーンに向かう前に自動車技術総合機構に立ち寄り、
提出した各種届出書と決済済み証をお受け取りください
こちらは新規登録時に、各種必要書類と合わせ登録窓口に提出します